千葉産婦人科の超音波胎児スクリーニング(胎児ドック)

胎児ドック/胎児健康診断(高度超音波精密検査)

胎児精査を行う方には、

カウンセリングと十分なインフォームドコンセントにより、

ご希望の場合には羊水染色体検査を実施しています。

胎児精査(胎児ドック)のみの方も受診頂けます。

 

また、当院では超音波精密検査、カウンセリングを院長が
丁寧に行います。

妊娠中のお薬の安全性についてもご相談にのります。

ご来院ご希望の方は、事前にお電話でのご予約をお願い致します。

胎児ドックを受診頂く際に、

できれば、お持ち頂きたいものがございます。

予約のお電話の際にお伝え致します。

 

 

胎児ドックでの診察内容

千葉産婦人科で超音波による胎児精査を受けた妊婦様には、検査所見の記録を、全てお渡しします。また、超音波検査の全ての静止画像と動画はCDに記録され、妊婦様に無料でお渡しします。

 これは、院長千葉が、超音波診断に対して、責任を負う証であり、胎児超音波診断の初期の段階からこの仕事に携わってきた自信によりできることです。

 

千葉産婦人科で胎児精査を受けた妊婦様には、超音波検査の全てのデーターと所見の記録を、十分な説明とともにお渡しいたします。これは15週胎児精査の記録例です。

 

 

ID 99999  氏名 ○○ ○○

日付 20xx.0x.xx

妊娠週数 152d 

超音波検査 

胎位  骨盤位   頚管長 50mm以上

児発育

BPD  34.3mm    16w3d  +1.47SD

AC   105.2mm   16w1d 

FL   18.2mm

EFW     104g

頭蓋構築 異常認めず

左右脳室 拡大なし

小脳 確認

後頭蓋窩 拡大なし

両側眼窩 確認

両側水晶体 確認

上顎 上唇 確認

下顎 下唇 確認

脊柱 異常認めず

後頚部浮腫 なし

心臓 四腔断面 左向き

両房室間血流 確認

大動脈 左室起始 確認

肺動脈 右室起始 確認

両大血管  当初交叉 後 狭角度で合流

大動脈アーチ 追跡可                                     

右肺静脈 未確認

胃胞 左

両側腎臓 確認

膀胱 確認

膀胱の両側で 臍帯動脈 確認

外性器 男性型?

胎盤 後壁中位

 

臍帯胎盤付着部 胎盤中央

千葉 喜英

出生前診断という言葉

出生前診断と胎児診断は同じ意味の言葉です。ほとんどの胎児診断(出生前診断)は生まれる前に胎児の健康状態や病気を診断し、上手に管理を行い、障害の無い健康な生活を保証してあげるために行います。
 マスコミの用語の使い方を見ますと、染色体検査の事を出生前診断と言っているようであり、母体の血液の中に混じる少量の胎児血のDNAからある限られた染色体異常を診断する方法を新型出生前診断(NIPT)と言ってしまった事から、ますます混乱しました。
 もちろん、胎児診断の中には、染色体検査も含まれます。染色体異常の中には、致死性や難治性の疾患が含まれますから、染色体検査は重要な検査には違いありませんが、胎児診断の全てではありません。超音波検査を始め、様々な技術を使って、胎児の診断は行われます。

1. なぜ胎児診断を行うのか

人々が胎児の診断を行うようになったのは、病気の胎児であってもそれに気付き上手に管理をすれば、普通の子供と同じ生活が期待できる事がわかったからです。未熟児医療が発達しました。妊娠26週や28週で1000g以下の未熟児であっても管理を上手に行えば95%以上の障害のない生存が約束されるようになりました。もし胎児が死亡の危機に見舞われた場合、早産であっても出してあげれば、生存のチャンスを与える事が出来るようになったのです。低酸素症や子宮内発育不全の胎児を見つけてあげる。胎児超音波診断の大きな目的の一つです。

出生後、速やかな専門医の治療が必要な病気を胎児期に診断する。胎児の心臓病の診断が、この目的の代表的なものです。

胎児をお母さんのお腹の中で治療をする。このような胎児を見つけてあげる事も胎児診断の大きな仕事です。胎児の不整脈、胎児の尿路系の閉鎖症、胎児胸水症、胎盤を共有する双子に発生する双胎間輸血症候群などの胎児の病気が、この胎児治療の対象疾患です。

そして、最後に現在の医療では治す事の出来ない、致死性、もしくは難治性の胎児病も見つかる事があります。染色体異常もこの中に含まれます。この場合の医療の任務は、正確にその胎児の将来を御両親に説明する事です。どのような方針を選ぶかは、胎児の御両親にゆだねるしかありませんが、医療従事者は正確な胎児診断に基づいてお話をする事が求められます。

2. 妊娠12週までの超音波スクリーニング

胎児の重大な病気や状態は12週までに診断します。助かる事のない中枢神経系の病気、無頭蓋症などはこの時期に診断出来ます。

多胎もこの時期に見つかります。多胎で重要な事は、胎盤を共有している多胎か、別々の胎盤をもっている多胎を知る事です。妊娠週数が大きくなると、その鑑別が難しくなります。

胎児の後頚部のむくみ(NT)もこの時期に見つかります。NTは病名ではなく、胎児にむくみがある状態をいいます。全身性のむくみがある場合は胎児水腫と呼ぶ事もあります。NT70%は結果的に正常の胎児です。たまたま、何らかの循環不全を起こしたと考えられます。あとの30%には胎児のむくみと関係する病気が見つかります。NTが見つかった場合は、順を追って胎児の病気を診断していかねばなりません。ウィルスによる感染、血液型不適合、胎児の心臓病、胎児リンパ管の良性腫瘍、そして染色体異常などがその原因となります。

 

3. 妊娠15週、超音波胎児精査

妊娠15週では、胎児の臓器別の診断が可能になります。頭の中の病気、胎児の顔の病気、胎児の心臓病、胎児の肺の病気、横隔膜ヘルニア、胎児の消化管の病気、腎臓や膀胱の病気、胎児の脊柱の病気、等を否定するための胎児精査です。

日本産科婦人科学会のマニュアルでは、これらの胎児臓器別精査は妊娠20週以後に行う事が推奨されていますが、高精度な装置と十分な経験に基づいた診断技術をもって行えば、妊娠15週での胎児精査が可能です。千葉産婦人科で妊娠15週超音波精査を行った、結果的に正常であった胎児100例のうち、それぞれの重要臓器の検出率を以下に示します:両脳室100%、小脳100%、両眼球100%、両水晶体100%、上唇97%、下唇96%、心臓の左右心房、左右心室100%、左右房室間血流100%、大動脈起始部100%、肺動脈起始部100%、両大血管の走行100%、大動脈アーチ追跡95%、胃99%、膀胱100%、膀胱の両側の臍帯動脈100%。

妊娠24週から30週までの間に、もう一度超音波胎児精査が行われます。これは15週胎児精査で見逃された胎児の病気を見つけるためです。その中には心室中隔欠損など比較的軽い心臓病の診断が含まれます。また胎児の発育不全を見つけるのもこの時期の超音波検査の役割です。

4. 胎児の心臓病

生まれてすぐに治療が必要な心臓病は見つけてあげたいものです。まず、赤ちゃんの左と右の認識が大事。心臓が左に傾き、胃が左にあるのが正常。反対の場合は、心臓病のことがあります。次に心臓の大きさと左右のバランス。心不全があると心臓は大きくなります。左右に大きさはほぼ同じ、片方が大きかったり、小さい場合は心臓病を疑います。そして大動脈と肺動脈、両方あわせて大血管といいますが、大血管は当初交差し、後に平行に走行します。ここまで見れば、生まれてすぐに治療の必要な心臓病はほとんど判ります。写真はファローと呼ばれる心臓病、胎内で見つける事で、出生後十分な管理と治療を受ける事ができます。